現在、宇宙探査機の電源として主に太陽電池と原子力電池が用いられています。太陽から離れたところでは太陽電池では十分なエネルギーを得られません。また、原子力電池は燃料として大量の高放射性物質を必要とするため、打ち上げ失敗時などのリスクが非常に高くなります。


今後、木星や木星以遠の深宇宙探査が期待されますが、これらの理由により太陽電池も原子力電池も使用するのは難しく、新たなエネルギー源が必要となります。そこで提案されているのが原子炉をエネルギー源とする推進システムです。





原子力電気推進システムは、原子炉で発生した熱を用いて発電を行い、その電気を用いてイオンエンジンなどの電気推進機を駆動させるシステムです。原子炉をエネルギー源とするため、高いエネルギーを長期間、太陽からの距離に依存することなく安定して供給することができます。使用できる電力の増加により、深宇宙探査における航行時間の短縮や、より高性能な探査機器を搭載することが可能になると期待されています。


本研究室では、この原子力電気推進システムの検討、特にシステムに搭載するための小型原子炉の提案・設計を行っています。


[研究成果・発表論文]


Proposal of Nuclear Electric Propulsion System
Hidetaka NAGATA, Takaaki NISHIYAMA and Hideki NAKASHIMA
The 26th International Symposium on Space Technology and Science(ISTS), 2008
[PDF FILE]


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